新馬戦が始まって1か月が経過。その新馬戦において、絶好調なのが金子真人HDだ。
まず7月4日の阪神芝1400メートルで、ジャカランダレーン(母ウリウリ)が重馬場の中、力強い走りを見せ、2着に4馬身をつける快勝。
7月12日は、まず函館芝1800メートルにソダシ(母ブチコ)が好位から抜け出すと、リードを保ったままゴール。余裕を感じさせる走りだった。
その勢いのまま同日の阪神芝1800メートルでは、ヨーホーレイク(母クロウキャニオン)が圧倒的1番人気に応え、きっちりと勝利。新馬戦3連勝を飾ったのだ。
「金子オーナーの凄いところは、3勝した新馬の種牡馬がすべて違うという点。ジャカランダレーンはラブリーデイ産駒、ソダシはクロフネ産駒、ヨーホーレイクはディープインパクト産駒。なぜこうも走るのか、神がかっているとしか思えません」(スポーツ紙記者)
■ノーザンファーム以外にも期待の2歳馬が!
勢いに乗る金子真人HDには、他にも逸材が揃っている。
牡馬では、ディープインパクト産駒のシテフローラル(母ジョコンダⅡ)がスタンバイ。半兄は香港ヴァーズ、宝塚記念を制したサトノクラウンという良血馬だ。
「もともと成長はゆっくりめでしたが、年が明けてグンと成長したようです。3月の時点でいつでも入厩できるほど進んでいましたが、始動は秋からになりそう。照準を来年の春に合わせ、じっくりと成長を促しているのでしょう」(美浦トラックマン)
牝馬は何と言ってもアカイトリノムスメ(母アパパネ)だろう。父母ともに3冠馬という期待の超良血馬である。
「ディープ×アパパネの配合で初めて出た牝馬です。入厩後も追い切りが抜群で、デビューが前倒しになったほど。兄たちも前評判は高かったのですが、気性的に危うい部分もありました。アカイトリノムスメは素直な性格をしています。もしかしたら牝馬のほうが走るかもしれませんね」(前出の美浦トラックマン)
この2頭はPOG的にも人気どころだが、最後の1頭は穴馬を紹介しよう。オルフェーヴル産駒のフォルテデイマルミ(母シーフロント)だ。
「育成した追分ファーム・リリーバレーでも評価が高く、調教の進み具合も早かった。現在は須貝厩舎に入厩し、時計を出し始めたところですが、動きはかなりいいようです。ムラがあるオルフェーヴル産駒でも金子オーナーが“当たり”を引くか注目です」(栗東トラックマン)
これまで金子オーナーはダービーを4勝しているが、GⅠでは2018年のダービーをワグネリアンで制して以来、勝ち星がない。来年のクラシックは、”金子馬”が席巻する!?