■ノブの魅力はどこに!?

 驚くべき本数のレギュラー番組を抱えるノブ。なぜ、そこまで仕事が集中するのか。バラエティ関係者3人にその魅力を聞いた。

「最近、霜降り明星ミキらいわゆる“お笑い第7世代”が人気を集めていますが、まだ若くて、まとまってではないと番組で使えないんです。それに、バラエティ番組ではキャリアをそれなりに積んだゲストも出演するので、MCをやるには早いとの声が多いですね。番組MCにはある程度の“重み”も必要なんですが、第7世代には、まだそれが足りていないということです。

 また、第7世代はYoutuber世代でもあるので、自己プロデュースは非常に高いのですが、こだわりが強すぎて制作陣が振り回されているとの話も聞きます。千鳥は東京進出前に大阪で、バラエティ番組をはじめ、『せやねん!』(MBS)といった情報番組や『ほっとけ!3人組』(朝日放送)のようなコント番組など多彩なジャンルの番組に出演していました。そのため、基礎がしっかりしていて、こだわりもそこまでではなく、加えて制作陣の意図をしっかり汲んでくれるので、非常にやりやすいんです」(民放キー局ディレクター)

 しっかりとした基礎を持つ千鳥だが、時代にマッチした芸も持ち合わせているという。

ぺこぱのツッコまないツッコミが流行していますが、今の時代が過激の笑いより優しい笑いを求めていると言えます。千鳥も、ノブさんの絶妙なツッコミが好評ですが、極端に相手をけなすようなことは言いませんし、誰も傷つけない笑いに分類できると思います。

 またノブさんは、MCで番組を仕切るときがあっても、ゲストや共演者からツッコまれて情けなさを感じる負け顔のような表情を見せるときがあります。それがMCでありながら高圧的に感じられないのがいいのと、さらに、関西弁ではなく岡山弁の丸みのある方言を話すので、キツく感じもないのもポイントだと思います」(制作会社プロデューサー)

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4