■「お前たちの平成って醜くないか?」と話すISSA!?

「そもそも『ジオウ』は平成ライダー20周年記念作ということで、1年かけて歴代のレジェンドたちとコラボするお祭り的な作品でした。『OQ』はテレビ本編終盤の19年7月末に“平成仮面ライダー、最終章。”“真の最終回”をテーマに公開。ISSAは、歴史の管理者『クォーツァー』のボス・常磐SOUGOことバールクスとして、主人公のソウゴ(奥野壮)の前に立ちはだかったんですが、発言や動機がいちいち観客の度肝を抜くものばかりだったんですよ」

 劇中でISSAらクォーツァーは、「令和を迎えるにあたって、一度平成そのものを消し去ろうと、“平成生まれ”の人間や建造物(スカイツリーなど)を破壊する」「平成全体のリセットをして、もう一度平成をやり直す」という、改めて説明されてもよく分からない行動を起こして、世界を危機に陥れた。ちなみに、DA PUMPのメンバーは『クォーツァーのメンバー』として出演している。

「動機を主人公に聞かれた際にISSAは“お前たちの平成って、醜くないか?”“まるでデコボコで、石ころだらけの道だ。俺が平成という道を、キレイに舗装しなおしてやる”と返してバールクスに変身したり、戦闘中も“平成ライダー自体に、意味がないからな!”というよく分からない理屈でソウゴこと『ジオウ』の能力を無効化して蹂躙したりと、まさにやりたい放題(笑)。

 最後には歴代平成ライダーたちと協力して放った『平成ライダーキック』に敗れるんですが、その際も“平成と書かれた板を掲げながら爆散”という、89年に小渕総理が平成の元号発表をした際のパロディを披露し、観客を沸かせました(笑)」

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