■平成ライダーの終わりを飾った

『OQ』は平成仮面ライダーを題材としたメタフィクション構造の映画で、世界観に統一性のない平成ライダーを否定する敵(面倒なファン)に、「瞬間瞬間を必死で生きてきたんだから、みんなバラバラなのは当たり前だ!」と主人公(番組)が『平成ライダー』を肯定する作品だった。先述のようにあまりにも強烈なセリフや行動の数々が大いにインパクトを与え、いつしか「OQ=平成の象徴」として特撮ファンに認知されるようになったのだという。「平成の終わり」を強調していたにもかかわらず、公開された時期はすでに令和だったことも、より伝説に拍車をかけた。

「ネタとしての要素も目立つ映画ですが、ISSAは“平成ライダー完結編”のトリを飾る大役に抜擢されたわけです。『火サプ』でも“小さい頃から仮面ライダーが好き”“いつかライダーになりたいと思っていた”と話していましたが、ここまでの大役とはISSAも驚いたでしょうね」

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