■いきなりの顔芸に戸惑い

 前出のドラマライターは続ける。

「伊佐山は、ドラマでの立ち位置だけでなく、演じた市川の演技も少しに気になりました。前作で、香川の“顔芸”が非常に話題になりましたが、第1話で、いきなり市川がその演技を継承。冒頭の怒号をあげるシーンや、案件を横取りしたことを半沢に気づかれた際の悔しそうな表情にインパクトがありました。

 ただ、こちらがストーリーに入り込む前にいきなり顔芸をかまされるのも、なんだかなという印象を抱きました。市川の顔を抜くシーンが多く、“顔芸はやり過ぎ”といった声はネット上にもありましたね。また、前作の香川の熱演に比べると、迫力というか、演技の重みといったものが足りていないと感じてしまったのも事実ですね」

 また、主演の堺にも多少の違和感があったという。

「先週まで前作の総集編をやっていたせいもあったのかもしれませんが、堺の老いが気になってしまいました。目元のシワが特にそうでしたが、顔のハリもなくなったように感じます。ただ、前作からすでに7年も経っていますし、老けるのは自然なこと。こればかりは仕方ないでしょうね」(前同)

 今作では、 賀来賢人(31)が演じる森山ら、新キャラクターも登場する。そこにも気になる点があるというが……。

「前作では、半沢と同期入行である渡真利役の及川光博(50)と近藤直弼役の滝藤賢一(43)が親友同士としてドラマで重要な役割を果たしていました。1話では近藤は、シンガポールに長期出張中という設定になっていました。

 しかし、序盤の居酒屋のシーンで半沢と渡真利と、もう1人近藤ではない人物がいきなり、普通に並んでいたんです。苅田光一という丸一太(44)が演じる半沢の同期なのですが、あまりにも唐突に登場したため、“半沢と渡真利の間に誰やねん!”といったツッコミがSNSに出てしまいました。

 丸は、『下町ロケット』や『ブラックペアン』(いずれもTBS系)といった人気作にも出演するなど、活躍されている俳優なのですが、いきなり登場して広島弁でクダを巻いていたので、驚いてしまった人も少なくなかったようですね」(同)

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