賀来賢人『半沢直樹』新キャストからウラの主役&半沢の後継者への画像
賀来賢人

 放送延期していたドラマがようやく出揃い各局が視聴率を競う中、7月19日にしんがり登場とばかりに始まった堺雅人(46)主演の『半沢直樹』(TBS系)が、格の違いを見せつけた。

 第1話の平均視聴率がなんと22.0%(ビデオリサーチ調べ/関東地区)と、他のドラマを圧倒したのだ。ステイホームが定着し、ドラマを見る時間が増えている状況とはいえ、初回放送から5人に1人が日曜夜9時に『半沢直樹』にチャンネルを合わせたという事実は、やはり驚きだ。まずは話題となった第1話の内容を振り返ろう。

 東京中央銀行の銀行マン、半沢直樹は子会社の東京セントラル証券に出向を命じられる。そこで営業企画部長として勤務していた彼のもとに、IT企業・電脳雑技集団から、ライバル会社スパイラルの買収アドバイザー依頼という巨額案件が舞い込み、物語が動き出す。しかしこの仕事は、半沢の宿敵、大和田乗務(香川照之/54)のかつての右腕である伊佐山証券部部長(市川猿之助/44)に横取りされてしまう。半沢は部下である森山(賀来賢人/31)と協力し、社内にいると思われる裏切り者をあぶり出そうとするが……。

 お決まりの「倍返しだ」が第1話から飛び出し、「久しぶりに聞いた! 感激!」とツイッターでも歓喜のコメントが相次いだ。半沢が激昂したときの迫力は7年前と変わっておらず、初回放送からドラマに引き込まれた視聴者も多いだろう。

 本作は堺雅人以外にも香川照之、及川光博(50)と、メインキャストは前作から変更なし。最終回の平均視聴率が40%オーバーとなった第1シーズンのファンが、そのまま今回の『半沢直樹』にチャンネルを合わせたくなる仕組みになっていて、これがロケットスタートの最大要因だろう。

 だが7年ぶりに『半沢直樹』を見ると、あらためてキャストがオジさんばかりなことに驚かされる。前作もそうではあったが、境やミッチーもそこからさらに7歳トシをとったわけで、前作以上のオジさんドラマになった印象だ。今回、その濃厚なキャラと顔芸が話題となった市川猿之助、古田新太(54)ら新キャストも、見事にオジさんであるし。

 そんな中、今回のキャスティングでもっともハマった、と思わず膝を打ったのが半沢の部下、森山役の賀来賢人だ。賀来は、2019年に話題となった主演ドラマ『今日から俺は!!』(日本テレビ系)がヒットし、劇場版も好調と、今や飛ぶ鳥を落とす勢いの若手実力派だ。実は、この賀来賢人こそが、第二シーズンの主人公なのかもしれないのだ。

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