■“坂上潰し”の刺客とパワハラ疑惑

 ワイドショー関係者は言う。

「元フジテレビ会長で現在もフジサンケイグループ全体の代表者の日枝久氏(82)は、安倍政権との太いパイプがありますからね。『バイキング』の放送内容を“やりすぎ”と感じたかもしれませんね。

 実際、安倍政権が最も気にし、注視しているのは、報道番組よりもワイドショー、そしてネットの声だといいます。それ自体、驚くべきことのなのですが、政府官邸は冗談抜きに各局のワイドショーをチェックしている。そうした中で、『バイキング』が政府の要注意番組に入っていると、日枝氏やフジ上層部が知るに至ったのではないでしょうか。それで、“坂上を黙らせろ“、“坂上を降ろせ”という話になったとささやかれています。

 5月から番組に出演するようになり、無理筋な安倍政権擁護コメントでたびたび炎上しているフジテレビ報道局解説委員室上席解説委員の平井文夫氏(60)は、“坂上潰し”の刺客と言われています」

 そんな中、6月16日発売の『週刊女性』(主婦と生活社)で、坂上のパワハラ疑惑が報じられたのだ。

 記事によると、リハーサルでやったことが坂上の一言でひっくり返るほか、2名の番組スタッフが体調不良で休職中で、パワハラによるストレスが原因だとされているという。

 7月10日の『東スポWeb』でも、坂上のパワハラ疑惑について伝えており、坂上が『バイキング』のスタッフに対し、厳しく当たることが多いため、スタッフサイドがフジテレビ上層部に「『バイキング』を終わらせてほしい」と申し出たという。

「昨今、どこの企業でもコンプライアンスが重視されますが、それはテレビ局も同様。フジ上層部は『バイキング』でのパワハラ疑惑についても問題視していて、対応策に踏み切った。それが10月からさらに1時間伸びる『バイキング』の制作陣を一新するということです」(制作会社ディレクター)

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