うんざりするほど長かった梅雨も明け、暑さとコロナ禍ですっかりお疲れ気味の今日この頃。そんな時は、お肉を食べて元気を取り戻したいもの。
てんこもりのステーキに乗せられた、たっぷりのバターとにんにく。肉好きにはたまらないメニューだが、そんなにたくさん食べない人、特に女性の方は「おいしそうだけど、こんなには食べられない……」と尻込みしてしまうかもしれない。
「ウチの定番は1ポンドステーキセットなんですけど、女性のお客さんでもペロリと平らげていかれますよ」
そう語るのは、墨田区にあるステーキハウス『ミスターデンジャー』の店主・松永光弘さん。ちなみに1ポンドとは約450グラム。男性でもかなりボリューミーに感じてしまいそうだが、この店の看板商品である「デンジャーステーキ」に関しては、よっぽど食が細い人でない限り、この量でも「多すぎる!」とはならないと思う。
その秘密はびっくりするほどの柔らかさにある。
安いステーキを食べると筋ばっていて噛むのが大変、というのは「あるある」だが、このデンジャーステーキ、もはや噛むという概念すら超えてしまいそうな柔らかさ! 口の中でとろけていくかのような食感だから、どんどん食べられるのだ。
そして脂っこさがないので、どんなに食べても胸焼けしにくい。だから、アッというまに1ポンドの肉が鉄板の上から消えてしまう。
さすがに味に飽きてしまうのでは? という方もいるかもしれないが、じつはテーブルにはさまざまな味のステーキソースが6種類も常備されている。もちろん無料で使えるので、味のバリエーションは無限大に広がっていく。
しかし、なぜこの柔らかさが実現できるのか?