タクシー&トラック運転手が教える「殺されない」事故回避テクニックの画像
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 昨今、問題となっている“あおり運転”。日頃からよく運転をするという読者の中には、被害に遭った人もいるのではないだろうか。現在、全国規模で問題視されており、6月30日からは「改正道路交通法」が施行され、あおり運転に厳罰が科せられることになった。しかし、交通ジャーナリストの今井亮一氏は、これにより危険な運転が減ることはないと言う。「あおり運転をする人は、自分が正しいと思っており、かつ感情的に行動しているからです。道交法の改正の周知だけでは不十分で、証拠を残せるドライブレコーダーの普及も重要ですね」

 また、今回の道交法の改正では、自転車に対する罰則も定められたが、あおり運転同様、自分の身は自分で守るしかなさそうだ。そこで、あおり運転や暴走自転車への対処に加え、今後、増加するであろうゲリラ豪雨時の安全な運転術などを、運転のプロであるタクシーやトラックのドライバーに取材した。

 運転歴22年。都内で個人タクシー業を営む『江越タクシー』の江越義信氏は、乗客にせかされて前の車を追い抜いた際に、追い抜いたドライバーが怒り、あおり運転を経験したという。だが、あることを実践するようになってからは、あおり運転に遭うことがなくなったというのだ。「追い抜いたり、譲られたら必ずあいさつするんです。もちろん、相手に急ブレーキを踏ませるような運転はしない。周囲の車に“理不尽だ”と感じさせないことが大切です」(江越氏)

 あおり運転を封じるのが“あいさつ”とは驚きだが、実際、効果的だという。

 続いて乱暴な自転車を処するためのテクニック。運転ジャーナリストで、現役の大型トラックのドライバーである土井博之氏は自転車の危険性を、こう語る。「大型トラックを運転している新人が、左折時に自転車を巻き込んでしまう事故が多いんです。運転手の不注意ももちろんありますが、自転車は小回りがきくため、左折しようとする車をよけて通ろうと、突っ込んでくることがあるんです」

 左折時の自転車との衝突は、トラックに限ったことではない。都内と東北を行き来する大型トラックの運転手T氏(46)は、こんな裏技を教えてくれた。「休みの日に、自分も自転車で走ってみるんです。そうすると、車がゆっくり走っていれば抜いてしまおうと思ったり、曲がろうとして、もたついている車を見て、これなら進めるのでは? と、自転車の気持ちが分かるんですよ」

 相手の目線に立ってみることが重要というわけだ。

 九州地方は未曽有の豪雨に襲われたが、最後は豪雨時の注意点を解説しよう。「豪雨時は水たまりが危険なんです。特にタイヤの溝が浅い状態で水たまりを通ると、スケートリンクに乗っているような状態になります。高速道路でこの状態になると、大事故を招きます」(前出の土井氏)

 対処法は、なるべく道路の中央部を走ること。「道路は雨水を排水溝に集めるために凸状にできていて、両端に水がたまりやすい。一般道でも高速でも、雨天時は中央寄りを走るように心がけていますね」(都内のタクシー運転手)

 プロの技を参考に、自分の命を守ろう!

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