日本が誇る長寿食&ソウルフード「みそ汁」健康法の画像
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 ズズズーッ……ひと口飲めば故郷を思い出す日本人の“ソウルフード”みそ汁。海外旅行に帰国した人が、真っ先に口にしたくなるのもみそ汁だろう。そんな国民食であるみそ汁には、がんの罹患リスクを抑制する効果があるのをご存じだろうか。生活習慣病の治療に定評があり、多くの著書がある『工藤内科』(福岡県みやま市)の工藤孝文副院長が言う。「最も有名なのは、胃がんの予防効果です。国立がんセンター研究所が行った疫学的調査によると、みそ汁を毎日飲む男性は、飲まない男性と比べて、なんと約50%ほど胃がんによる死亡率が低かったんです」

 しかも、他のがんにも予防効果があるという。「同じく国立がんセンター研究所の調査で、乳がんの予防効果が期待できるという報告もあります」(前同)

 なぜ、みそ汁には、このような効果があるのか。その秘密は、みその原材料である大豆に含まれるポリフェノールの一種“イソフラボン”にある。「日本人はイソフラボンをアメリカ人の約700倍多く摂取しており、そのことで日本人の乳がん罹患率がアメリカ人よりもはるかに低くなっている。また、みそに含まれる脂肪酸エチルが、がん細胞を生み出す原因となる“発がん性物質”の活動を低下させることが分かっています」(前同)

 こうしたがん予防効果以外にも、みそ汁にはさまざまな健康効果がある。「コレステロール値を下げ、整腸作用、免疫力アップの効果もあります」(同)

 また、栄養面でも、みそ汁は優等生だという。「みそ汁を摂取すると、効率よく簡単に栄養のバランスが整うんです」(管理栄養士の岡田明子氏)

 体によくて栄養価も高い“万能食”なのだ。ただし、摂取の際は注意が必要だという。「イソフラボンの目安となる摂取量は、みそ汁の場合なら1日2杯程度。飲みすぎは、よくありませんよ」(前出の工藤副院長)

 では最後に、今の時期に最適なみそ汁の最強レシピを紹介しよう。「夏野菜のオクラのみそ汁です。オクラは食物繊維が豊富。腸内環境、免疫力を整えてくれます」(管理栄養士の望月理恵子氏)

 オクラ(6本)のヘタを取り小口切りにし、1~2分煮ておく。みそ30グラムをだし汁320ミリリットル(2人前)に合わせ、煮たオクラを入れて完成。医者いらずのみそ汁で、生涯現役を目指そう!

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