多部未華子『わたナギ』地味ドラマが視聴率で圧勝のワケの画像
多部未華子

 8月18日に放送された、多部未華子(31)主演のドラマ『私の家政夫ナギサさん』(TBS系)の第7話が、世帯平均視聴率16.6%(ビデオリサーチ調べ/関東地区/以下同)と番組最高記録を更新。ドラマ後半の展開に向けて、勢いが止まらないようだ。

 このドラマは、同タイトルの漫画が原作で、製薬会社のMRとしてバリバリ働くキャリアウーマンの相原メイ(多部未華子)が、家事全般をパーフェクトにこなすスーパー“おじさん家政夫”の鴫野ナギサ(大森南朋/48)を雇うことで巻き起こるハートフルコメディー。

 第7話は、メイの訪問先である病院で、箸尾玲香(松本若菜/36)を見かけたナギサさんが、それ以来、料理の失敗が続くなど、心ここにあらずな様子。緊急事態と感じたメイはナギサさんの自宅を訪ねる。

 するとナギサさんは、箸尾は自身と同じ中途採用で入ったMRの後輩で、研修の成績が良かったため、会社の期待が大きかったと振り返った。しかし、責任感が強すぎた箸尾は心と体を壊し、当時の恋人に連れられて心療内科へ行き、診断が出るとすぐに退職したという。

 そばにいながら箸尾の苦しみに気づけなかったため、ナギサさんは「(MRになって)なにが人のために生きたいだ……」と自身を責めていたと告白。さらに、今も通院している箸尾を見て「自分を許してはいけないんだと、あらためて思いました」と語った。

 ナギサさんの過去を知ったメイは、病院で箸尾を探し出し、ナギサさんの自宅に連れていく。ナギサさんは「異変に気づかなかったせいで、追いつめてしまった」と謝罪。すると、箸尾も「謝るのは私のほうなんです」と、勝手にナギサさんを頼って、勝手に自滅したのだと謝罪した。

 続けて箸尾は、会社を辞めてすぐに結婚し、子どもが産まれた。今は夫と一緒に子育てをして、再び働けるようになって幸せだと語り、病院にいたのは、通院していたのではなく医療事務の仕事をするためだと説明。箸尾の幸せそうな笑顔に、ナギサさんは「本当によかった」と涙を流していた。

 これまでメイを癒やしていたナギサさんが、逆に過去のトラウマを癒やされて涙を流す姿に、視聴者からはツイッター上で「ナギサさんが涙をこぼしたところで一緒に泣いてしまいました」「ナギサさんが良い人すぎて泣ける」「メイちゃん、頑張ったね。ナギサさんの涙に私もつられて」などと、感動の声が相次いでいた。

 同ドラマは初回放送の視聴率は14.2%と好調だったものの、第2話から第4話にかけて、12.8%、12.7%、12.4%とわずかにダウン。それが第5話で14.4%と持ち直すと、第6話は16.0%、今回の第7話で最高記録を2週連続で更新した。

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