一口クラブ「広尾サラブレッド倶楽部」に気になる2歳馬を直撃!【POGの王道】の画像
新馬戦を勝利したカイザーノヴァ

 6月の新馬戦開幕から不振を極めていたモーリス産駒。同産駒の連敗を21でストップさせたカイザーノヴァは、8月23日のクローバー賞(OP)も快勝し、秋の重賞戦線を視野に入れている。そのカイザーノヴァが所属するのが一口クラブの広尾サラブレッド倶楽部(以下広尾TC)だ。

 同クラブに所属する2歳馬には、今週土曜日に行われる札幌2歳S(GⅢ)に出走予定のバスラットレオンもおり、まさに勢いに乗っている。

 そこで今回、広尾TCの代表取締役である米山尚輝氏にインタビュー。2頭のこれまでと、それ以外の期待の「広尾っ仔」たちを教えてもらった。

 

――現2歳馬のカイザーノヴァはモーリス産駒初勝利を挙げました。これは大きな勝利だったのではないでしょうか。

米山尚輝氏(以下米山 カイザーノヴァのメイクデビュー勝ち、またクローバー賞(OP)勝利は、広尾TCにとっても大きな一歩となっております。当歳時に、矢作調教師に馬見をしていただき、預かっていただいたところからがスタートでした。生産者の木村秀則社長の評価も高く、可能性がある馬、という位置付けで本馬を見てきました。

――育成も順調だったのでしょうか。

米山 シュウジデイファーム(育成所)に移動してから、母ステラリード譲りの気性の難しさがあり、ご苦労をかけたのではないかと思っておりましたが、しっかりと馬を仕上げていただきました。あとは、名匠である矢作調教師に任せるだけで、そこから見ての通りの好結果を出してくれました。私どもとしては、“配合は世代を超えて馬をつくること”、ここを信念として会員の皆様に提供させていただいております。

――秋に向けて本当に楽しみですね。

米山 母ステラリードの成し得なかった夢を、その仔がつなぐことは、やはり競馬ロマンと言いましょうか、ブラッドスポーツゆえの楽しみであるとも思っております。目標としては、Hiroo Brandを確立することです。広尾っ仔たちを信じて、素晴らしい配合デザインで次の世代へと続けていきたいと思っています。

クローバー賞で強さを見せたカイザーノヴァ
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