クラシックを賑わした”あの馬”の弟たちは走るのか!?【POGの王道新馬予想】の画像
ダノンヴェロシティの評価は⁉

 先週はこのコラムで取り上げたブラックラテが勝利。前日までは5番人気前後だったのが蓋を開けてみると2番人気に。競馬ファンのレベルの高さに驚かされるばかりだ。

 今週も新馬戦をピックアップ。まずは日曜新潟6R(芝1800m)から。

 注目はクロンターフ(父ディープインパクト、母チェリーコレクト)だろう。兄は今年のダービーにも出走したワーケア。同日の新潟記念に出走予定で、兄弟勝利を狙っている。

 3月の取材時には育成先のノーザンファーム空港B-3厩舎の細田誠二厩舎長から注目馬として名前が挙がっていたものの、そこまで目立つ存在ではなかった。

 入厩後に成長した様子で、木村哲也調教師も「体つきは全姉のダノングレースに似ている。年が明けてからグングン良くなってきた」と話していた。

 その後の調整については、美浦のトラックマンがこう話す。

「追い切りの動きはいいですし、並んでから負けない根性を見せています。ただ、幼いところもあり馬体も華奢。コントロールも効かないなど、成長段階ですね」

 と、“確勝”というほどでもないようだ。もう1頭、POG的にも人気なのがダノンヴェロシティ(父キングカメハメハ、母マイグッドネス)。重賞3勝、ダービーでも2着のダノンキングリーの半弟にあたる。

 3月、育成した吉澤ステーブルの鷲尾健一マネージャーに取材をしており、「調教を進めるにつれて天性の柔らかさに、徐々に芯が入ってきました」という評価だった。

 今回も人気の一角となりそうだが、前出のトラックマンは少々懐疑的。

「そこまで評価していません。線が細く、牝馬に見えます。ウッドでの調教は伸びがなく、パワー不足。初戦は嫌いたいと思っています」 

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