■原作者の不祥事、ヒロインの産休、コロナ禍…

「17年9月に原作者の和月伸宏が『ジャンプスクエア』(集英社)で続編『北海道編』の連載を開始した矢先、11月21日、和月が児童買春・ポルノ禁止法違反(単純所持)容疑で書類送検され、いきなり休載に。18年7月号からは連載が再開されましたが、今思えば、これは序の口だったのかもしれません」(女性誌記者)

 当時の『産経ニュース』によると、本来なら『最終章』は18年春にクランクインする予定だったのが、メインヒロイン・神谷薫を演じる武井咲(26)の妊娠により白紙になりかけたうえ、和月が書類送検されたため、完全にプロジェクトがストップしていたという。当時、武井の妊娠・結婚は突然の発表だったため複数の仕事に穴を開けてしまい、『るろ剣』も「いわくつき」と評する記事もあった。

「そして、今年7、8月に前後編で公開されるはずだった『最終章』が延期。さらに、今年11,12月に小池徹平(34)が主演を務めるはずだった舞台も、コロナ禍で中止になったんです。中止が告知されたのは8月28日。佐藤の『最終章』の撮影が終わった、という明るい話題が報じられた、わずか8日後の出来事でした」(前同)

 舞台は小池のみ3月の時点でキャスト発表されていて、この時点で「原作初期の絵柄に似ている」と、佐藤とはまた違った雰囲気の剣心は好評だった。本来なら、夏は前後編の佐藤の実写映画、冬は小池のミュージカル。2020年は、最高の『るろ剣イヤー』として盛り上がるはずだったのだが……。

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