■演技力よりも輝くものを持っている人がライダーになれる

「いまやカメレオン俳優の異名を持つ菅田も、『W』当時は史上最年少の16歳で、当時は本当に不安だったとたびたび語っています。

 今年8月15日の『サワコの朝』(TBS系)では、“ライダーの歴史を背負う責任感みたいなところを最初に持つのかもしれない”“一番最初に1年間以上かけてひとつの役を作るという作業を丁寧に行えることが、『表現』というものを学べる貴重な機会だった”と、“仮面ライダー俳優”の強みを話していました」

 先述の『平成仮面ライダーを振り返る』で、初期から平成ライダーシリーズに関わってきた白倉伸一郎プロデューサーは若手俳優のオーディションについて、

「芝居ができる、できないはわりと関係なくて。……というか、できなくて当然だと思うので、伸びしろがあるかどうか、理解力があるかどうかを見るんですよね」

 と話していた。当初は演技がヘタだった要や菅田、竹内らがのちに演技派俳優として大活躍しているのを見ると、非常に説得力のある言葉だ。

 竹内や菅田もそうだったが、仮面ライダー俳優が一般ドラマでブレイクする王道の流れに、「NHKの朝ドラ(連続テレビ小説)に出演する」というのがある。

「令和の1号ライダーという看板」「キャリアが浅い段階でコロナ禍というイレギュラーに遭遇する」という試練やプレッシャーを乗り越えた高橋も、竹内や菅田のように、さらなるステップアップを目指してこれからも頑張ってほしいーー。

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