世界3大映画祭の1つであるイタリアのベネチア国際映画祭で、黒沢清監督(65)が快挙を達成した。
「監督作の『スパイの妻』が、監督賞を受賞したんです。日本人が監督賞を受賞するのは、03年の北野武監督(73)が『座頭市』が受賞して以来17年ぶり。日本映画界が活気づく出来事でしたね」(専門誌記者)
主演は蒼井優(34)と高橋一生(39)。映画が公開される前、今年の6月にNHKBS8Kで放送され、その完成度の高さが話題になっており、今回の受賞でさらなる評価の高まりが期待される。
しかし、同作はまた別な意味でも注目されていた作品だった。あの東出昌大(32)が、蒼井の幼なじみの憲兵役として出演していたことで、世間からの予期せぬ脚光を浴びてしまったのだ。
「東出は女優の杏(34)と結婚していたにもかかわらず、20年1月に唐田えりか(22)と3年前から“ゲス不倫”をしていたことが発覚。多くのメディアで連日取り上げられていました。『スパイの妻』の制作が発表されたのは騒動発覚前の19年10月でしたが、NHKBS8Kで放送されたのは今年の6月6日。まさに、壮絶なバッシングの最中だっただけに、NHKで放送延期が議論になったものの、刑事事件ではないことや、“BS8K放送”という限られた人しか見られない形式であることを理由に、放送することになったと言います」(映画ライター)
黒沢監督と東出、唐田には実は意外な縁がある。
「東出と唐田が共演し“ゲス不倫”のきっかけになった映画『寝ても覚めても』の濱口竜介監督(41)は、黒沢監督の弟子。『寝ても覚めても』も作品そのものの評価は高く、第40回ヨコハマ映画祭などで多くの賞を獲得している。劇中の東出と唐田のキスシーンがあまりにもリアルで、“もうこの時点で不倫してたのでは”と、物議を醸しました」(前同)