麺好き50代オヤジがコロナ禍で一念発起! チャリで往復50キロ、極旨ラーメンを食べに行ってみた!の画像
「自家製手もみ麺 鈴ノ木」

 僕はグルメでも食通でもないが、麺好きの食いしん坊だ。お腹がすくと、まず「麺が食べたい」と思う。だから旅行に行っても、結局麺を食べてしまう(笑)。麺、汁、具の相性と店の雰囲気を楽しみながら、全国各地で麺を食べるのは至福の瞬間でもある。

 2017年は自腹で50回飛行機に乗って、100杯。2018年も気づけば朝・昼・晩と麺ばかり、100杯。2019年には再び自腹で50回飛行機に乗って、265杯! ここ3年間、飛行機に乗って全国のラーメン、そば、うどんを食べ歩いた。

 2020年、自粛生活。飛行機に乗れず、麺も食べに行けない。「アフターコロナは、全国に麺を食べに行きたい。」と漠然と思っていたが、一向に「アフター」にはならず、依然、withコロナ。僕の生活もすっかり変わる。埼玉の実家に戻り、仕事は在宅リモートが中心になった。そのため一週間以上、家から出ないなんてこともある。

 自粛生活が続く7月某日、亡き友の命日に墓参りに出かけることにした。交通の便が悪く、家から墓まで電車とバスを乗り継ぎ2時間近くかかるが、、、。いわゆるママチャリ。母所有のまさに「ママのチャリ」でのんびり走り、1時間ほどで到着。電動自転車は意外なほど爽快で、快適な墓参りになった。

 自転車いいな。

 この日はトータルで30キロほど走った。どこまでも走り続けた、お馬鹿な少年時代の記憶が蘇る。自転車なら道がある限り、日本全国どこまでも行ける。withコロナは、飛行機でなく自転車で麺旅? 元々、近所の移動に気軽に乗れる折りたたみ自転車の購入を検討していた。そしてコロナ禍の息詰まった自粛生活で、自転車欲はより高まっていたところだった。

 

一念発起し新しい電動自転車を購入!

 どうせ買うなら機能的でオシャレな電動バイクにしたい。ネット検索するとお目当てのオシャレな舶来ブランドは最低でも30万円オーバー!  とても手が出ない。予算は、給付金でなんとか収めたい、、。国産に目を向けてみるとブリヂストン、ヤマハ、パナソニックの3社からママチャリタイプでなく、本格的な電動バイクがたくさん出ているではないか! なかでも惹かれたのが「このバイク、走りながら自動充電。」というキャッチ! ブリヂストンの2020年新型電動クロスバイク『TB1e(ティービーワン)』だ。

 そもそも自動充電機能ってなんだ? 一回の充電で130キロ走行可能だという。現在は埼玉暮らしだが、東京を超え神奈川県の鎌倉あたりまで日帰り可能な性能だ。メカには弱いけど、メカ好きのオヤジは「自動充電」の機能に魅了されたばかりでなく、本格的7段変速ギア(もちろんシマノ製)、国産らしからぬデザインの美しさにも一目惚れ。組み立て、メンテ、防犯登録も考え、ネットではなく近所の自転車屋さんで早速注文する。まさに衝動買い!予算は少々オーバー(泣)。

 すぐに乗れるのかと思っていたら、納品は早くて8月のお盆明けとのこと。でも納品を待つ間はアマゾンで買い物三昧(笑)。かっこいいヘルメット、たぶん必要ない最新GPS電子メーター、オシャレな雨具とナイキのキャップ、携帯ホルダーなど、カタチから入るオヤジは準備万端だ。

 そして、待ちに待った納車日。フランスっぽい、ネオンライムの鮮やかな色が眩い。ステンレスの前カゴだけは別注。クロスバイクでは珍しく、頑丈なサークル錠や前後の泥よけ、サイドスタンド、オートライトまで標準装備で実用性はバッチリ。初めて自転車を買ってもらった時より、なんか、嬉しいかも(笑)

奮発して購入したブリヂストンの電動クロスバイク『TB1e(ティービーワン)』

 

埼玉県・所沢市へ往復50キロの初ロード

 さて納品後、早朝に試し乗りを2度ほどして機能と操作を確認。週末はいよいよ麺旅に出発だ! ところで自転車旅行でナビは必須だ。近所ならばグーグルマップで十分だが、自転車専用のナビが欲しい。無料アプリもあるのだが、使い勝手の良さそうな有料アプリ「自転車NAVITIME」のプレミア会員(月/250円)を試すことにした。速度や走行距離、走行時間、高低差もわかり、「推奨ルート」ほか「裏通り優先」「サイクリングロード優先」など7つのルートから道を選べる。しかも自動車のナビ同様に、音声案内までしてくれる優れものだ。

 2020.08.23 09:00出発。

 朝から30度超えの猛暑である。

 さいたま市から目的の所沢市の「自家製手もみ麺 鈴ノ木」まで、推奨ルートでの総距離は約25キロ。自転車の走行速度を15㎞/hに設定すると、1時間45分ほどの旅だ。

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