■三浦さんは奮闘していたのだが…

 その中でも、三浦さんは座長として奮闘し、会見で前後編あわせて舞台挨拶は58回、移動した距離は3万2000キロ。地球の4分の3周を移動したことを明かし、報道陣を沸かせている。

「しかし、結果的に『進撃』はまったく上手くいかなかった。9月24日発売の『週刊文春』(文藝春秋)によると、“僕のせいでヒットできなくて、監督に申しわけがない”と、三浦さんが漏らしたこともあったそうです。また、同時期に制作された佐藤健(31)主演の『るろうに剣心 京都大火編』を試写会で観て、口惜しさをいっぱいに滲ませたような顔でエンドロールの途中で試写室を出た、とも報じられていました」(女性誌記者)

 礼儀正しく、常にどんな立場の相手も尊重する三浦さんとは思えないそのふるまいは、佐藤に対する複雑な思いから生じたものだったのでは、と、専門誌記者は推測する。

「もともと三浦さんと佐藤は、プライベートでも仲が良かった。若手時代の10年に発売された旅行DVD『HT~N.Y.の中心で、鍋をつつく~』で仲良く一緒に料理する姿を見せていたり、11年1月の『女性自身』(光文社)では“10年後くらいに夫婦でWデート旅しよう!”と話すほどの親友でした。

 元子役の三浦さんは、佐藤より圧倒的に芸歴が長く、08年の『ごくせん』(日本テレビ系)や、10年の映画『君に届け』など、多くの人気作で活躍していたんですが、12年の『るろ剣』が大ヒットしてから、徐々に佐藤が追い上げていた。19年7月16日の『めざましテレビ』(フジテレビ系)では、佐藤や同事務所の後輩・吉沢亮のブレイクぶりに”頑張っているなっていうのと、その面に隠れてクソーっていう……醜い嫉妬心はあります”と、話したこともありました。複雑な心境だったのかもしれません」

 佐藤の『るろうに剣心』は、『進撃』と同じく漫画原作の映画でありながら、キャストの再現率の高さやアクション、脚本のアレンジが好評で、12年の第1作目が30.1憶円、14年の『京都大火編』と『伝説の最期編』がそれぞれ52.2億円と43.5億円。

 累計興行収入は、125億円以上と大成功を収めている。商業的にもファンからの評価も、三浦主演の『進撃の巨人』を圧倒的に上回っていた。

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