■カズレーザーの忖度しないコメントが評価

「番組の評価基準が世帯視聴率から、特にコア層の個人視聴率に移行する前後から、テレビ各局は広告が入りやすい、若者やファミリー層に向けた番組作りを徹底してきました。その点で、新型コロナウイルス流行前後から『Nizi Project』を取り上げ、NiziUをプッシュしてきた『スッキリ』は大成功。

 一方、『とくダネ!』は73歳の小倉さんがMCですから若者の視聴率は望めません。来春、若返りを図るという点で見ればカズレーザーは適任ですよね。まだ36歳と若いですし、若者向けのバラエティ番組にも多数出演しているため、若年層への訴求力も抜群。

 何よりインテリですし、バランス感覚に優れていてコメント力もお笑い芸人ではトップクラス。彼の発言はよくネットニュースにも取り上げられ、番組自体が話題になる。

 また特に関係各所に“忖度しない”という点は、昨今のテレビ番組では重宝されます。インターネットがある今、視聴者は率直な発言を求めている。忖度発言はすぐにその違和感を悟られます。小倉さんや『ミヤネ屋』(日本テレビ系)の宮根誠司さん(57)など芸能界が長く、忖度が見え隠れする場面もあります。

 また、『スッキリ』の加藤浩次さん(51)も人気ですが、カズレーザーとは芸風やたたずまいまったく違うため独自カラーも出せる。現状を考えれば考えるほど、新番組のMCはカズレーザーしかいないと思えてきますよ」(前出の制作会社関係者)

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