■梅沢・坂上・一茂は“忖度なし”で再ブレイク

 ベテランの中にも、忖度しないタレントはいる。

梅沢富美男さん(69)からは一見、暴論にも思えるような発言が時々飛び出しますが、関係各所に忖度しない、思ったことを言ってくれるところが特に同世代の視聴者からは支持されています」(制作会社関係者)

 梅沢は『ミヤネ屋』(日本テレビ系)や『バイキング』(フジテレビ系)にコメンテーターとして出演。そのコメント力が評価されたのか、2018年4月から2019年9月まで、冠番組『梅沢富美男のズバッと聞きます!』(フジテレビ系)でMCを務めた。

『バイキング』の坂上忍(53)も忖度しない毒舌タレントとして再ブレイクを果たしたと言っていいだろう。

「坂上さんについてはパワハラ騒動なども報じられ、批判の声も上がっていますが、なんだかんだ言っても『バイキング』(フジテレビ系)を人気番組にしたのは彼の実力です。坂上さんはとにかく忖度発言を嫌います。『バイキング』に出演するコメンテーターに対しては、瞬発力と本音を求める姿勢は『バイキングMORE』にリニューアルした今でも変わっていないのではないでしょうか。

 また、長嶋一茂さん(54)も以前から本音でしゃべりまくりますよね。『羽鳥慎一モーニングショー』での玉川徹氏(57)との”舌戦”は何かと話題になりますし、『ザワつく!金曜日』(ともにテレビ朝日系)など、冠番組も抱えて引っ張りだこの人気者ですからね」(前出の制作会社関係者)

 一茂は2019年1月の日刊スポーツの取材に対し、自身の人気の理由を「憎まれっ子世にはばかるじゃないけど」と謙遜しつつも「我々もマスコミもきれいな世の中を作りすぎ。番組も毒を吐いているのに、カットしたりさ」と指摘。「悪もないとダメ。最近、必要悪の使命感が勝手に芽生えているよ。いい人もフィーチャーされないし。清濁併せのむ。世の中を濁だらけにしたい感覚です」と語っている。

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