パチンコ&スロット、コロナ対策万全で“シメやすくなった”ホールに要注意【ギャンブルライター・浜田正則コラム】の画像
(イラスト/玉三郎)

 パチンコは、コロナ対策も万全かつ、対面しての会話がほぼゼロで、クラスターの心配がほぼ無いことが実数で証明された感があります。これにより、一般感情が「パチンコ憎し!」から「気にもしない」ところに落ち着きました。このタイミングはマジで危険です。お店は世間体を気にせず、心置きなくシメることができますから。

 それでも、店からすれば今の戻ってきたお客を定着させたいので、シメにも情けがかかり、「例年の秋よりもアケてるほうです」みたいなつもりだと思いますが、一年で見ると、最もキツいのがこの秋で間違いないです。

 今年の春・夏のようにコロナの影響で新台がほとんどなく、中古台をごくわずかに入れての新台入れ替えであれば、「新台購入費用」をお客への還元に持って行けますが、この秋は同じコロナ禍でも、新台を大量導入せざるを得ませんので、還元用の原資がないのです。店は台費用を回収せねば、その先の還元予算を見積もれませんから、必然的に苦しいアケ方になるわけです。

 具体的にどれぐらい店が苦しいのかといえば、別のものに例えると明快で、新台が1台50~100万円としますよね。これを毎月常時30台ほど入れ替えているのは、単純に「給料50万~100万の幹部社員を裏で余計に30人採用している」ようなもんだと思ってください。これ、結構怖いでしょ……。

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