2億3000万円の高額馬は姉を超えられるか!?【POGの王道新馬予想】の画像
GⅠ馬の姉を持つグラティアス

 先週はデアリングタクトの3冠達成に沸いた競馬界。今週も偉業達成なるか。その前に新馬戦をチェック!

 まずは土曜の東京5R(芝2000m)から。最大の注目はグラティアス(父ハーツクライ、母マラコスタムブラダ)だろう。半姉がレシステンシアで、セレクトセールでは2億3000万円で落札されている超良血馬だ。

『POGの王道』取材時には何度も名前が挙がり、ノーザンファーム早来の木村浩崇厩舎長は、「レシステンシアほどガーッといくタイプではなく、ハーツなので距離は持つし、落ち着いている。東京からいけるのではと思っています」と話していた。

 描いていた青写真どおりの東京デビュー。追い切りの動きも良いようだ。

「加藤征弘調教師も満面の笑みで“久々にクラシックを意識できる馬がきた”と言っていましたよ。500キロ前後あるのですが、動きがシャープ。最終追い切りは3頭併せでルメール騎手が乗っていたのですが、追い出しを我慢してその操縦性を確かめていた印象です。ハーツ産駒なので成長途上だと思うのですが、現時点でも馬体は素晴らしいし良い雰囲気です」(トラックマン)

 ここは中心視して問題なさそうだ。その相手はどの馬か。

「まずはアウトオブザルー(父トーセンラー、母スカーレットリング)。最近は栗田徹厩舎の馬が仕上がっていることが多いんです。坂路を楽々と上がっていてシャープな走りをしていますね。関西馬ならハーツラプソディ(父ハーツクライ、母シェイクズセレナーデ)の評判が高い。これも楽々と良い時計を出しており、動きを見ると素質を感じます。一方、レッドアムニス(父ブラックタイド、母フラニーフロイド)は物足りない動きをしていて、まだ体も良きもできていないようです」(前出のトラックマン)

 やはりここはグラティアスが確勝かもしれない。

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