■パワハラが発生しない体制に変わったものの

 2014年4月にスタートした『バイキング』だが、9月28日より『バイキングMORE』にリニューアルし、再スタートを切った。

 これまでの『バイキング』は、バラエティ番組を手がけるフジテレビの編成制作局制作センター第二制作室が担当してきたが、リニューアル後はニュースや情報番組などを手掛ける情報制作局が担当している。

「今までの『バイキング』では、坂上さんがどのトピックをどの程度の時間取り上げるかなど、番組の進行をすべて決めていました。本番終了後、翌日や翌々日担当のディレクターが、企画内容のおうかがいを立てるため、坂上さんの楽屋には毎日行列ができていたほどでした。

 また、時には当日の朝7時にそれまで進めてきた番組内容を“全部やり直し”と言われることもあった。こういったことが積み重なり、坂上さんの“パワハラ疑惑”が週刊誌などで報じられてしまったのです。

 ただ、『バイキングMORE』になってからは、基本的に取り上げる内容は、制作サイドが決める体制に変わった。もちろん、坂上さんと意見のすり合わせなどはあるのでしょうが、情報制作局が主導する形で番組作りが行われるようになったんです。だからこそ、本番中にもかかわらず、坂上さんが番組の構成に疑問を呈することになってしまったのではないでしょうか」(前同)

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