乃木坂46「個人PVという実験場」
第8回 3期生にとっての個人PV 4/4
■外部作品で演じる機会を多く得てきた山下美月
俳優を育成する場としての乃木坂46という観点でみるとき、外部作品で演じる機会を多く得ている3期メンバーに山下美月がいる。舞台演劇では3期生の実働2年目となる2018年、乃木坂46版としてリブートされたミュージカル『美少女戦士セーラームーン』で井上小百合とともにセーラームーン/月野うさぎ役を務め、「セラミュ」の歴史を紡ぐうえで重要な役割を果たす。映像においても、直近でいえば2020年のテレビドラマおよび映画版『映像研には手を出すな!』で水崎ツバメ役を演じていることは記憶に新しい。
その山下にとって初めての個人PV「山下美月の二重奏」(監督:山田篤宏)も、グループのあゆみを受け継ぐようにドラマ型の作品だった。そしてまた、いくぶん変化球的なその作品構造は、乃木坂46の個人PVの歴史や性格を顧みるきっかけにもなっている。
https://www.youtube.com/watch?v=9NIvDax7B_M
(※山下美月個人PV「山下美月の二重奏」予告編)