乃木坂46の個人PV、特にドラマ型の作品を担ってきたクリエイターのなかでも、いくぶん特異な性質をもつのが頃安祐良という作家である。本連載でここまでとりあげてきた監督たちに比しても、頃安は作品や振る舞いの端々に、「アイドル」というものへの愛着をことに強くにじませる。それゆえ、作中には「アイドル」への思慕や信頼がときに鮮烈に、ときにいびつに込められ、そのスタイルが特有の個性になってきた。


本日の新着記事を読む