ラストアイドル阿部菜々実「圧倒的な歌唱力」と「高身長を活かしたダンス」で絶対的センターに【アイドルセンター論】の画像
※画像は阿部菜々実のツイッターアカウント(@pax_nanami)より

なぜ彼女たちは「センター」に立ったのか⁉
アイドルセンター論
ラストアイドル 阿部菜々実(前編)

 アイドルグループにとって、センターとは組織の顔であり象徴でもある。センターに選ばれる人間が誰であるのかによって、グループの方向性が変わるものだ。本連載ではセンターポジションに立った経験のあるアイドルに焦点を当てて、それぞれの魅力に迫っていく。

 第1回ではラストアイドルでセンターを務める阿部菜々実を取り上げたい。2002年5月17日生まれで18歳の阿部は、2017年にアイドルオーディション番組『ラストアイドル』に挑戦者として出場し、当時暫定メンバーだった間島和奏に勝利し、ラストアイドルのセンターとしてデビュー。

 その後も『大人サバイバー』『青春トレイン』『愛を知る』などセンターを歴任し、ラストアイドルの絶対的センターとして存在感を示している。現在は、ラストアイドル内ユニット・LaLuceと仙台を拠点とするアイドルグループ・パクスプエラとしても活動。

 映画『がっこうぐらし!』での初の演技や170cmというモデル体型を活かして「東京ガールズコレクション」への出演などグループを超えても活動しており、同期の長月翠と共にラストアイドルにとってのパイオニアでもある。

 最初に阿部の魅力を挙げるならば、やはり高い水準を誇る歌唱力だろう。『ラストアイドル』ファースト・シーズンで間島と勝負を挑んだには際、℃-uteの『悲しき雨降り』を歌唱し、会場がどよめくような完成度の高いパフォーマンスを披露。阿部が歌い始めると空気感が一気に変わったのをいまでも鮮明に覚えているほどだ。

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