9月20日(日)深夜に放送された『日向坂で会いましょう』(テレビ東京系)では先週に引き続き、今月23日に発売される1stアルバム『ひなたざか』のヒット祈願としておめでたい象徴のタイ(アマダイ)を三浦海岸で釣る「釣りタイ!魅せタイ!聴かせタイ!めでタイ魚を海からヒッパレ〜!」の企画を放送。
完結編となったこの回は、目標の8匹を1日で釣ることができなかった「釣り師選抜」が翌日の延長戦を自ら希望し、筋肉痛になった体を酷使しながら9匹のアマダイを釣り上げてヒット祈願を成功させるという感動的な回になっていたのだが、一方で「料理」「大漁旗作り」「船盛りの船作り」に挑戦した「陸チーム」の奮闘ぶりは、この番組の大事な要素である「笑い」の部分をしっかりと補ったものになっていた。
なかでも特に目立っていたのが、「船盛りチーム」のリーダーを担当した佐々木久美である。佐々木はかつて『ひらがな推し』(2018年10月7日放送回)で男装を披露したときにオードリーたちから「ベテラン棟梁」とイジられたことがあるのだが、今回の企画のなかで慣れないノコギリを使う潮紗理菜、東村芽依、濱岸ひよりの3人に「引く力強い方が良いかも」「包丁みたいに握った方が良い」とアドバイスをしたり、1日目の完成品を他のメンバーに笑われてしまった翌日の朝に「頑張りを認めてもらえるような完成度まで持っていこう」とチームメイトに発破をかけていたその姿は、まさに「日向坂46の棟梁」と呼べるものだった。
さらに佐々木は放送翌日の21日にブログを更新。その冒頭で「私は中学生の時、技術の授業でノコギリや釘を扱ってそこでDIYの血が目覚めました。でもみんなノコギリ使ったことないらしいのです。その代わり、ハンダゴテは使ったことある! とみんな対抗するように言うのです。ハンダゴテは家にもあるものだし、ノコギリで切った材木でタンスや椅子を作るものだと思っていたので千葉県は技術に本気なんですかね?」と今回のロケの感想と思われる文章を書いていたのだが、この文面からは彼女がいかにDIYに対して熱いものを持っているのかということがよく分かる。
近年のバラエティ番組では『有吉ゼミ』(日本テレビ系列)の「八王子リホーム」に代表されるようにDIYをテーマにした企画も増えてきているため、いつか彼女のそのDIYに対する想いが外仕事で役に立っていることを願いたい。
(文・鎌形剛)