深川麻衣「乃木坂46の聖母」から「大人の女優」に変身【アイドルグループ「最年長メンバー」列伝vo.3】の画像
※画像は深川麻衣PhotoMagazine 『MY magazine』より

アイドルグループ「最年長メンバー」列伝

「長女タイプがたまらなく好き」「お姉さんキャラに何故かハマる」「推しはグループの年長者ばかり」……これは、そんな指向性をもつアイドルファンのための連載である。毎回1名ずつ、過去半世紀の女性アイドルグループごとに在籍した“最年長メンバー”たちの華麗なる軌跡を綴っていきたい。

第3回 乃木坂46深川麻衣 Mai Fukagawa

■“米と同じ名前”という幸運から掴んだチャンス

 結成当初は、芸能界で成功を目指したハングリーな人物が多く、ブレイク後はそのグループで活動すること自体を目的とするメンバーの比率が上がる……というのは、“新陳代謝のあるアイドルグループあるある”のひとつである。

 乃木坂46の一期生には、1990年生まれの岩瀬佑美子と同学年の人物がいた。1991年3月29日生まれの深川麻衣である。芸能界に憧れた彼女は、高校卒業後にまず専門学校で服飾を学び、手に職をつけてから上京。

 アルバイトをしながらモデル業をこなし、各種オーディションを受けていたという。このキャリアから、もともと歌って踊るアイドルグループ入りをゴールと設定していたのではないことが分かる。

 2012年、深川も岩瀬同様に1stシングル『ぐるぐるカーテン』の選抜メンバーから外れ、さらに2ndシングルでもチャンスを掴めなかった。

 その存在が大きくクローズアップされたのは、ある幸運からだ。同年夏、彼女の名前が、きたそらち農業協同組合(北海道深川市)の「深川米」と同音だったことから、『ふかがわまいプロジェクト』なる企画が始動。

 これが話題になることで、深川麻衣、深川米、ともに大きく知名度がアップした。また、彼女は3rdシングル『走れ!Bicycle』で初めて選抜メンバー入りを果たしている。

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