アイドルグループ「最年長メンバー」列伝
「長女タイプがたまらなく好き」「お姉さんキャラに何故かハマる」「推しはグループの年長者ばかり」……これは、そんな指向性をもつアイドルファンのための連載である。毎回１名ずつ、過去半世紀の女性アイドルグループごとに在籍した“最年長メンバー”たちの華麗なる軌跡を綴っていきたい。
第７回 ＳＰＥＥＤ：新垣仁絵 Ｈｉｔｏｅ Ａｒａｋａｋｉ
■人気はグループ４位でも、ダンスのスキルはトップ
モーニング娘。の大ブレイク前、９０年代後期の“国民的アイドルグループ”といえる存在が「ＳＰＥＥＤ」だ。沖縄アクターズスクール出身のローティーンの女性４名で結成され、１９９６年に『ＢＯＤＹ ＆ ＳＯＵＬ』でデビューし、２曲目となる『ＳＴＥＡＤＹ』以降は、握手券、投票券封入ナシでミリオンヒットを連発。アルバム『ＲＩＺＥ』はトリプルミリオンを記録。また、女性アイドルグループ初のドームツアーも成功させている。
その最年長メンバーでリーダーが１９８１年４月７日生まれの新垣仁絵だ。デビュー当時、彼女は中学３年生。以下、上原多香子が中２、今井絵理子が中１、島袋寛子が小６だった。
グループ内で新垣の人気は上から４番目だった……と、思われる。だが、メンバー随一の音楽知識を有し、最先端のダンス事情にも明るかった彼女は、ダンサーとしてのＳＰＥＥＤのクオリティの部分を担う役割を担っていた。そのスキルを生かし、解散前のラストシングル『Ｌｏｎｇ Ｗａｙ Ｈｏｍｅ』の振り付けも担当している。
