永作博美「永遠のアンチエイジングな童顔」は所属アイドルグループでも最年長だった【アイドルグループ「最年長メンバー」列伝vo.23】の画像
※画像は永作博美『My Home Town』より

アイドルグループ「最年長メンバー」列伝

「長女タイプがたまらなく好き」「お姉さんキャラに何故かハマる」「推しはグループの年長者ばかり」……これは、そんな指向性をもつアイドルファンのための連載である。毎回1名ずつ、過去半世紀の女性アイドルグループごとに在籍した“最年長メンバー”たちの華麗なる軌跡を綴っていきたい。

第23回 ribbon:永作博美 Hiromi Nagasaku

■19歳でアイドルデビューも違和感ナシのベビーフェイス

「●●に関する重要なお知らせ」。アイドルファンがドキッとする文字である。この場合、●●に関するネガティブが情報が公式サイトやSNSで発表されるケースがほとんどだ。だが、インターネットがない時代、アイドルグループの解散、メンバーの離脱について、告知も事情説明もナシということは珍しくなく、自然消滅するグループも数えればキリがない。そんなグループのひとつが「ribbon」である。

 CoCoに続き乙女塾からデビューしたユニットで、メンバーは永作博美、松野有里巳、佐藤愛子の3名。その最年長メンバーが、現在も女優として活動する永作だった。ribbon はメンバーの年齢のバランスが、いささか不均衡だった。松野と佐藤は同じ1973年生まれだが、早生まれの松野が1学年上。そして、永作は松野の2学年上で、1970年10月14日生まれ。結成当時で16歳2名と19歳が1名という組み合わせだったのだ。ただし、50歳になった今もアンチエイジングな童顔の持ち主である永作は当時、他の2名と並んでもまったく違和感がなかった。

 1989年12月にリリースされたデビュー曲『リトル☆デイト』は、アニメアニメ『らんま1/2 熱闘編』のタイアップもあり、オリコントップ10入りのヒットに。この曲のセンターポジションは松野だったが、2曲目から永作に変更となった。当初は年齢面から永作のセンターは見送られたが、その人気の高さから事務所ないしレコード会社は彼女を推す路線に方針転換した……ということなのだろう。

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