白石麻衣「乃木坂のイメージを作り上げた」絶対的エースが初センターになるまで【アイドルセンター論】の画像
白石麻衣

なぜ彼女たちは「センター」に立ったのか⁉
アイドルセンター論
乃木坂46 白石麻衣(前編)

 2020年10月28日に開催された配信ライブをもって9年間在籍した乃木坂46を卒業した白石麻衣。グループの草創期から中心的存在として活躍し、時には矢面に立ってグループを引っ張り、時には後ろからメンバーを支えてきた。現在の乃木坂46のイメージを作り上げたともいえる白石の卒業を機に、改めてセンター白石麻衣について考えていきたい。

 白石は乃木坂46の1期生として2011年に加入。アーティストを志していた白石が乃木坂46のオーディションを受けるきっかけとなったのが、当時在籍していた音楽系の専門学校の先生からの勧めだった。これがなければ白石は乃木坂46とはまったく交わらなかったと考えると、運命めいたものを感じる。

 白石はダンス未経験からのスタートだったものの、デビューから七福神に選ばれており、橋本奈々未松村沙友理を含めた3人を指して御三家として人気を集めた。そんな白石が初めてセンターを務めたのは6thシングル『ガールズルール』だ。

 1stシングル『ぐるぐるカーテン』から5thシングル『君の名は希望』までセンターを務め、乃木坂46の顔となっていた生駒がセンターから外れたことは、新たな乃木坂46の幕開けを予感させるものになった。実際に『ガールズルール』はフレンチ・ポップス的なこれまでの乃木坂46のイメージとは異なるもので、爽やかでガーリーな楽曲となっており、現在もライブでは定番の楽曲となっている。

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