白石麻衣の「親しみやすいキャラクター」と「プロ意識」は乃木坂46に受け継がれる【アイドルセンター論】の画像
白石麻衣

なぜ彼女たちは「センター」に立ったのか⁉
アイドルセンター論
乃木坂46 白石麻衣(中編)

 モデル業を通じて20代女性のアイコンとしても人気を獲得していった白石麻衣。その透明感のある端正な顔立ちやスタイルの良さから「高嶺の花」的な印象を持たれることも多いが、乃木坂46での白石は裏表のない明るいキャラクターを見せている。

 乃木坂46の冠番組『乃木坂工事中』(テレビ東京系)でMCを務め、9年間も付き合いがあるバナナマンは『バナナドライ部』(テレビ朝日系)で共演した際に白石について「気さくで良い子」「見た目とのギャップがすごい」と印象を話していた。

 ファンの間では有名な一幕だが、『乃木坂工事中』の前身番組『乃木坂って、どこ?』の「秋元真夏の腹黒裁判」で秋元真夏のぶりっこぶりに対して白石が怖い表情を見せ、MCのバナナマンにツッコまれるということがあった。

 以来秋元のぶりっこに白石が毒を吐くという定番の流れが生まれ、「黒石さん」の愛称で呼ばれることになる。他にも『乃木坂って、どこ?』で楽屋を隠し撮りされた際には、人懐っこい一面を見せるなど同番組を通じてギャップが浮き彫りとなり、見た目とは裏腹に親しみやすいキャラクターが注目されるようになった。

 また、白石は乃木坂46の中で随一のプロフェッショナルとしても知られている。『乃木坂って、どこ?』では加入したばかりの2期生メンバーに対して「プロ意識がない」と鼓舞していた白石。『白石麻衣 乃木坂46卒業記念メモリアルマガジン』(講談社)では、キャプテンの秋元が「絶対に遅刻しないとか、スタッフさんに対してきちんと向き合うとか、まいやんがそういう姿勢を見せてくれたから他のメンバーも『ちゃんとしなきゃ』って気が引き締まった」と回顧しているように、白石が乃木坂46で大人としての礼儀を後輩たちに示してきたからこそ、グループの団結にも繋がったのだろう。

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