10月21日に双葉社から新刊『パパが貴族』を上梓した、お笑いコンビ髭男爵の山田ルイ53世。本人によれば、本作は子育てエッセイではなく、娘に正体がバレまいとする日々を描いた防衛記録だという。スパイさながらのスリリングな、深すぎる思考に迫るインタビュー
ーー今年小学2年生の長女に、ずっと正体を隠している。正体をカミングアウトするならいつですか?
「希望としては、成人式を迎えるまで隠しきりたい。もちろん、向こう(長女)はジグゾーパズルのカケラは持ってるんです。『髭男爵』とか『ルネサーン(ルネッサンスのこと)』とかいう言葉は、何かの拍子に見聞きしてしまっている。
でも、全体として、何のことかはまだ分かってないだろうし、いちばん核心の“一発屋”の部分はまったく知らない。いまでも“ルネッサンスって言ってるんでしょ?”と詰め寄られても、“いやスゴく似てるけど違う人だよ”という地点で耐えてる状態なので。厳密にいえば、バレてない。
なるべく20歳まではひっぱりたいなと思っていますが、このペースで行くと来年か再来年でしょう(笑)。いずれにしても、スマホ持たしたら終わりでしょうけど」
ーー次女が1歳半くらいになりますが、やはり同じようにバレたくない?
「そうですね。次女が物心ついて僕の職業に興味を持ち、探りを入れてくるような年齢になった時は、長女はもう知っているでしょうから一緒になって次女に対して隠そうと、共犯関係になっていただこうと画策しています」