■複数の“出場”確信要素が揃っていた

 ヒット曲『時のしおり』は、昭和の東京五輪や大阪万博、そして平成の大震災を回想しつつ、令和となった今、「心をつないで生きましょう」と熱く歌い上げる歌謡曲で、コロナ禍に苦しむ多くの人に勇気を与えた。

「高齢者の間でのカラオケでも『時のしおり』は大人気でよく歌われていますよ。曲の売り上げ実績は問題なし。加えて、上沼さんは1994年から2年連続で紅組の司会を、2019年には審査員を務めています。

 その、審査員を務めた昨年の『紅白』の際は、実は足をケガしていたようで、審査員席につながる低い段差も、関係者の支えがないと降りられない状態でした。そんなキツイ状況で紅白の審査員を務めあげ、しかも、その日のうちに車で大阪に戻ったといいます。というのも上沼さんは東京が苦手で、極力泊まりたくないそう。そんな大変な思いまでして審査員を引き受けたのは、『紅白』に恩を売りたかったのかもしれません」(前出のワイドショー関係者)

 曲の実績面は問題なし。NHKが重視するといわれる『紅白』への貢献度も抜群。さらに、複数のレコード会社関係者から、「今年は上沼さんは確実でしょう」という話も出ていたという。

「そうした話は当然、漏れます。11月上旬から『女性自身』(光文社)や『女性セブン』(小学館)など複数の週刊誌やスポーツ紙が“上沼恵美子の紅白出場内定”といった記事を出していたんです。上沼さんもそうした報道に触れていたでしょうね。

 曲の実績、貢献度、『紅白』に近い音楽関係者の証言、そして数々の“内定”報道……にもかかわらず、出場歌手の中に上沼さんの名前はなかったんです。多くの音楽関係者も話していましたが、これは本当に“まさか”の事態。上沼さんの怒りの導線に火がついても仕方ない気もしますね」(前同)

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