■新たな解釈の梶原に期待

『平家物語』では、梶原景時が「船を後ろへも自由に漕ぎ進められるように、櫓を船の前部に取り付けたい」と提案するも義経に嘲笑され、「はじめから逃げる事を考えては良い結果は得られない」とされたことが記されていて、両者の間では確執があったとされることが多い。

 しかし、今回の『鎌倉殿』を手がけるのは、三谷幸喜。『新選組!』でも、「近藤勇、坂本龍馬、桂小五郎が江戸で知り合っていた」という大胆な脚色をくわえている。中村も今回の出演について、

《歌舞伎では「梶原平三誉石切」という演目や、その他さまざまな演目にもたびたび登場し私自身も演じたことがあります。その人柄は、大悪人といわれることも多い、悲劇の武将「梶原景時」。でも三谷さんのことだからただの悪人というわけではないはず……。諸説ある歴史背景とともに、三谷さんがどのように描いてくださるか今からワクワクしています。》

 と、コメントを寄せている。

 また、今年9月27日に急逝した竹内結子さん(享年40)が三谷作品の常連であることから、「もしかしたら、元夫婦の共演の可能性もあったかもしれない……」という声も上がった。

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