■忖度と癒着にまみれた森のおともだち

「1つ目はズブズブが勝手にマジメカのケーキを食べてしまった、という話でした。しかし、アリスがズブズブを叱ろうとすると“歌手になる夢は順調ですか?”“審査委員長は私と古いお友達でしてね……” “共存共栄、持ちつ持たれつ。やっていこうじゃありませんか” とつけ込み、アリスを懐柔するんです(笑)。ナレーションの“お友達は大切にしようね。そうすれば、いけないことをしても、もみ消してくれるから”という言葉も相まって超ブラックでると同時に、現実を考えると笑えないコントだったんですよ(笑)」(専門誌記者)

 第2話『ビリでも一等賞』でも、運動会の景品“山盛りのイチゴ”を欲しがるズブズブにアリスが便宜を図る際にズブズブが「私はただ“イチゴが好きだ”って、言っただけですよ?」と、政治や人芸関係における“忖度”をキツく風刺した演出もあった。

「“森のおともだち→森の友達→森友→森友学園”というタイトルから考えて、“忖度”という言葉が広く浸透するきっかけとなった17年に安倍政権で問題になった『森友学園問題』も風刺していると考えられます。エンディングの際も、“みんなで桜を見る→招待数と支出金額の急増が批判された『桜を見る会問題』”を意識した光景もありました」(前同)

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