■民放では流せないようなテーマソングも披露

 極めつけに、作詞が劇団ひとり、作曲を竹内がつとめるテーマソングが流れた。子供向け番組の童謡のようなリズムで、ひとりがメインボーカル、コーラスを竹内が担当し次のように歌い上げた。

《みんなおいでよ 仲良く踊ろう 友達大好き 僕はズブ ズブ ズブ 芸能プロの社長さん 闇カジノのオーナーさん 演歌歌手のタニマチさん 家族ぐるみさ みんな大好き ズブズブになればほら笑顔になれるから 甘い蜜舐めようよ 盃交わそうよ 骨までズブズブ》

 と、社長やオーナー、タニマチらが笑顔で肩を組んで楽しそうに踊る、完全にアウトな絵面が放送されたのである。

「むしろスポンサーに“忖度”しないで済むNHKだからこそ放送できたんでしょうね(笑)。NHKは堅いイメージがありますが、今年2月11日には『LIFE!人生に捧げるコント』でドランクドラゴン塚地武雅(48)が無声コント『MR.ボーン』を披露したこともあります」(女性誌記者)

『MR.ボーン』はイギリスの有名な無声コント『Mr.ビーン』のパロディと思わせておいて、実際は「警備員に扮装して逃げようとする」「黒い箱に隠れてこっそり脱出する」と、保釈中の19年23月に日本から密出国によりレバノンに逃亡した元日産取締役のカルロス・ゴーン騒動を皮肉にした内容だった。

 常に意欲的な挑戦を続けるNHK。公共放送局の強みで、今後も攻めた番組を作っていただきたい。

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