深田恭子『ルパンの娘』完璧な出来なのに…視聴率爆死の「なぜ?」の画像
深田恭子

 深田恭子(38)主演の『ルパンの娘』(フジテレビ系)が、見ていて心配になるほど、はじけまくっている。2019年7月に放送された前作もヘンだったが、今作はもっとヘン! まさに神々の遊び。スタッフが楽しんで作っているのが、あふれ出ている。なのに、なぜこんなに視聴率が低いのか。打ち切りを企んでいるヤツは悔いあらためな!

 思わずセリフを入れ込んで叫んでしまった。コロナ第3波で鬱々なこの時期。個人的にこの『ルパンの娘』と日曜日の『極主夫道』(読売テレビ・日本テレビ系)の吹っ切れた世界観に、どれだけ救われていることか。深キョンの困り顔は最高だし、瀬戸康史(32)演じる和馬が警察のくせに毎回、敵に捕まるのも、もはや吉本の定番ギャグレベルの安定感。今では和馬が捕まったら「よっしゃ物語が動く」とワクワクするほどだ。

 ミュージカル要員として神出鬼没し、歌い踊りまくる円城寺さん(大貫勇輔/32)は、私の中では男メアリー・ポピンズ。出るだけで癒される……! そして、このドラマで最高のスパイスになっているのが渡部篤郎(52)と小沢真珠(43)のコンビ。

 小沢はユーモラスなエロスを漂わせ、昔見た外国ドラマのいたずら魔女みたいだ。このドラマの明るさとファンタジーな空気を格上げしているのは、彼女だと思う。渡部は、あのスットコな空気の中で、父性と温かな包容力をしっかり出しているのが素晴らしい。刑事ドラマのイメージが強いので、彼の泥棒シーンが潜入捜査に見えることもあるが、それも面白さのひとつ。

 さまざまな映画やドラマのパロディも、前作からパワーアップ。特に「神回」と言われた第5話の、体が入れ替わる“転校生”ネタ&『ラ・ラ・ランド』のダンスシーンネタ&『タイムボカン』などの強引な詰め込み方は、離れ業。ツイッターでも祭りになり、さぞや平均視聴率も跳ねたろうと思いきや、まさかの5.4%(ビデオリサーチ調べ/関東地区/以下同)。なぜ!

 19日に放送された第6話では『鬼滅の刃』のパロディを入れ、娘の杏が覚醒するシーンが話題になったが、こちらも5.0%(関東地区)。なぜ!!

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