■アイドル・キムタクではなく「恋するいち人間」と化していた

「デュエットのときには、露骨に木村が気合いを入れていたうえ、緊張していました(笑)。いつも以上にキレのあるダンスを“求婚の踊り”と評するファンもいるくらいです。歌も、ところどころ音を外しているし、表情もどこか硬い。年相応に緊張している木村の姿は、いま改めて見ると完全に恋している男のそれでした(笑)」(前出の女性誌記者)

 残るSMAPメンバーも工藤の歌をメドレー式に歌ったが、当時のSMAPに歌姫・工藤の歌は難易度が高く、歌いこなせていなかった。これはSMAPも自覚していたようで、歌唱後のトークコーナーは反省会と化していた。この際も、いま現在ではまず見られないだろう、ダルそうに足を伸びばして疲れ果てているキムタクの姿があった。

「まったく覇気のない顔と声で“もうどうでもいいよ”“今日は帰り、ちょっとカラオケ通う”と、珍しく弱気な状態になっていました(笑)。工藤の“ムーディでセクシー”、中居の“よかったよね?”という励ましに“よし(CD)出そう”と冗談で返していましたが、この後、工藤とプライベートでサーフィンをする仲になり、結婚に至ったのはご存知の通り。木村は“求婚”に見事に成功したことになりますね(笑)」(前同)

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