■伊藤健太郎の存在は“なかったことに”……

 2020年1月5日に放送された『教場』の終盤にも、伊藤は生徒として少しだけ映っており、次回作への出演を匂わせていた。

 11月9日の『週刊女性PRIME』では、伊藤は『教場Ⅱ』で警察学校在学中に“車で人をはねて退学になる”という役で起用されていたことを報じている。

 ドラマ制作会社関係者は話す。

「伊藤の撮影は10月中旬に済んでいたものの、彼が起こした事件とドラマがリンクしてしまっていることもあり、11月中旬に代役を立てて撮り直すことが決まったと記事では伝えていましたよね。

 実は、もともと伊藤が演じる予定だった役の名前は“伊東求久(いずま・もとひさ)”だったんです。当然、それは台本にも明記されています。そして『教場Ⅱ』で重岡が演じる役も“出馬求久(いずま・もとひさ)”。もともと伊藤が演じるはずだった役名の漢字を変えただけですよね。

 にもかかわらず、今回のプロデューサーのコメントは、伊藤の存在をまるで“なかったこと”にして、重岡にオファーしたと話しているんです。また、“瞬発力のある芝居で、教場の世界観にすっと溶け込んでもらえた”とも言っていますが、急きょの代役オファーに応じてくれて、しっかり対応してくれたという感じが、コメントの端々からうかがえるんです。

 おそらく、スポンサーや関係各所への調整の末、伊藤の存在はそもそもないこととして、“伊藤のことに言及するな”という通達が出ているのではないでしょうか。ただ、伊藤がひき逃げ事件で降板し、重岡が代役を務めたことは複数のメディアが報じているもの。そのことは、ネットを通じて多くの人が知っていることです。もはや周知の事実とも言えることを、まるっとないことにするのは、重岡に、そして視聴者に対して誠実ではないと思われるのですが……」

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