なぜ彼女たちは「センター」に立ったのか⁉
アイドルセンター論
乃木坂46 堀未央奈(後編)
7thシングル『バレッタ』での突然センターに抜擢から約7年。乃木坂46の最前線に立ち、グループを引っ張ってきた堀未央奈。この期間における堀の活躍は前編(https://taishu.jp/articles/-/91153)で紹介させていただいた通りであるが、後編では堀の魅力とセンター論について考えていきたい。
個性的なメンバーが揃っている乃木坂46においても、異彩とでも言える存在感を放っている堀。ミステリアスな雰囲気を醸し出しているかと思いきや、時には思っていることをズバッと発言したり、天然キャラを炸裂させたりと、彼女に対してとらえどころのない不思議なキャラクターという印象を受ける。
一方で、どこまでもストイックで真面目であり、誰よりもファン思いな一面も知られたところだ。だが、大方は前者のイメージが強いのではないだろうか。
堀はインタビューで「考えてないように見せてるけど、考えてます(笑)。というか、何も考えてない時と考える時のスイッチがあって、数分単位でオンオフを繰り返しているんですよ。だから謎な人だと思われているのかもしれません。自分のペースで生きてます」(『EX大衆』2019年7月号)