■多部のキャリアウーマン“あるある”が評価?

「『半沢』はともかく、女性部門では『恋つづ』の佐藤が1位だと思っていたから意外です。

 しかし、“おじさん”でありながら母親のような雰囲気もあったナギサさんこと大森や、家事と恋に不器用なアラサー女子・メイを演じた多部が1位というのも、ある意味で納得がいきますね」(前出の専門誌記者)

『ナギサさん』で多部が演じていたのは、「仕事はできるが家事が壊滅で部屋が汚い」「母親には“やればできる子だから”と無自覚にプレッシャーをかけられ続けて精神的にキツい」という、多くの女性の共感を呼ぶキャラクターだった。

「『恋つづ』の七瀬(上白石)や天堂(佐藤)も素晴らしかったですが、原作が恋愛漫画だったこともあり、絵に描いたような“頑張る主人公とイケメン”という構図になっていました。“恋に悩む20代前半の看護師”より、“仕事と家事に悩むアラサーのキャリアウーマン”の方が、親近感を覚える人が多かったのかもしれません。最終的にナギサさんとメイは結婚しますが、本筋は恋愛ではなくヒューマンドラマですからね」(前同)

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