■これからも名作を作っていただきたい
また、ドラマの制作方式も強みだ。20年9月8日の改編発表会で、TBSの瀬戸口克陽編成局長は、「まず大事にしていることは企画ありきであること。プロデューサー、作り手が『これを作りたい』ということを出発点に、脚本をどの人に書いてもらおうと検討することを、ぶれずにやってきた」としている。
「出演者より作品を優先することが多い、というのはTBSのドラマ制作の特徴かもしれません。“俳優や原作のチョイスに他局以上に時間をかけるのもTBS流”としていますが、『半沢』が続編まで7年かかっているのを見ると、説得力がありますね。2021年も、数多くの名作ドラマを、続々と生み出してくれるのではないでしょうか」(前出の専門誌記者)
『半沢直樹』に出演した香川や市川猿之助(45)、片岡愛之助(48)、アンジャッシュの児嶋一哉(48)が、テレビ局の枠を超えて各局のバラエティ番組で引っ張りだことなったり、『恋つづ』の佐藤健(31)と上白石萌音(22)が『Yahoo!検索大賞2020』にそれぞれ大賞と女優部門賞を受賞し、「今年の顔」として人気を不動のものにしたりと、役者陣にも多大な恩恵を与えているTBSドラマ。
2021年はどんな名作が生まれるのか? それとも他局が追い上げを見せるのか? 楽しみでならないーー。