■「この人はこんな間合いなんだな」

「“キムタクって呼ぶやつはオレ側じゃない、友達じゃない”やら“オレはオレ”と、取材やインタビューでこぼすことも増えていったようです。確かにメンバーやジャニーズの先輩後輩は“木村、木村くん、木村さん”と呼び、さらに親しい間柄からは“拓哉、タク”などと呼ばれているそうです。熱心なファンも“木村くん”ですね。

 “キムタク”と呼ぶのは自分のことを表面しか見ていない、“木村拓哉”を知ろうとしない人間とでも言いたかったのかもしれません」(芸能プロ関係者)

 2019年にも『ボクらの時代』(フジ系・2月24日放送)に出演した際に過去を振り返りつつ、

《“すごくね? いまキムタクと一緒にいるんだぜ”って目の前で言われた時に、“ああ、なるほど。この人こんな間合いなんだな”って》

 “間合い”という独特の表現を使いながら、“キムタク”と呼ばれるときの胸の内を吐露していた。工藤静香CocomiKoki,らを含めた家族ぐるみのつきあいをする、親友の明石家さんまもかつては“間合い”がとられていた1人。

「さんまさんも例に倣(なら)って“キムタク”と呼んでいたのですが、ドラマ『空から降る一億の星』(フジ系・2002年)や2003年にスタートした『さんタク』(同系)で共演してから、“木村”と呼ぶようになったと言います。やはり、どこか“別世界の人間”と構えていたのですが、実際に本人と接してみると“なんや、キムタクって普通やな”とグッと距離が縮まったと」(前出・テレビ局関係者)

 本人の前ではタブーとされてきた“キムタク”呼び。いや、冒頭の平野は通り越して“キムタくん”と呼んでしまったわけだが、彼は大丈夫なのだろうか。

《「拓哉」だったり「木村」、「木村くん」、「キムタク」……。いろんな呼び名がある訳だけど。それは状況もそうだし、その呼びかけてくれる人との関係性だから。だから今は、どんなふうに呼ばれても、気にならなくなってる》

 キムタクはOKだった! 

 2008年の雑誌連載(『Myojo』7月号)で、すでに答えを出していた木村。娘たちも大きくなり父親として寛大になった今は、後輩のどんな呼び名にも怒ることなく、また恐れられることもない“キムタくん”になっていた。

 では、最後に彼はなぜ“キムタク”と呼ばれるようになったのか。こんな一説を紹介したい。

「実は1991年にスタートした『愛ラブSMAP!』(テレビ東京系)の自己紹介で、“木村拓哉で~す! 略してキムタク!!”と自分で言っちゃっているんですよ。たしか後の別番組のトークでも、メンバーからの“キムタクって誰が考えたんだ?”という疑問にも、“オレだよ! オレオレ!!”って自慢げに答えていたのを覚えています」(ジャニーズに詳しいライター)

 えっと、壮大な“自作自演”だった!?

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