三浦春馬と三浦翔平“盟友のバトン”に感動広がる「粋な計らい」「こんなサプライズが…」の画像
三浦春馬、三浦翔平

 悲しい出来事や苦難の日々が続いた2020年。だが、そんな一年の終わりに視聴者の心をあたためるうれしいサプライズがあったようだ。

 昨年7月、日本を代表する俳優の一人だった三浦春馬さん(享年30)が、突然この世を去った。亡くなる直前まで撮影に挑んでいたTBS系ドラマ『おカネの切れ目が恋のはじまり』は全4話に短縮する形で何とか放送にこぎつけたが、先々まで仕事のスケジュールが詰まっていた売れっ子俳優であっただけに、関係各所は対応に追われた。

「ドラマや映画にばかり注目が行きがちですが、春馬さんが当時契約中だったCMのスポンサーも、突然の訃報に驚いたことでしょう。春馬さんは19年8月から岡山にある人材派遣会社・グロップのCMに起用されていたのですが、彼の急逝を受け、グロップ社は“三浦春馬様のご訃報に接し、心から哀悼の意を表します。安らかにご永眠されますようお祈りいたします”と公式ホームページに追悼メッセージを掲載し、CMの放送を見合わせました。

 グロップ社は、サッカーJ2ファジアーノ岡山の胸スポンサーを務めるなど、地元では広く親しまれている企業。同CMには、過去にタレントでミュージシャンのDAIGO(42)や“岡山の奇跡”と称される女優の桜井日奈子(23)が起用されてきましたが、春馬さんが持ち前のスキルを駆使して激しく歌い踊る『グロップ ミュージカル篇』も、かなり好評だったそうです。春馬さんのファンや地元県民からは、彼の死後も、CMの放送継続を望む声が寄せられていたようですね」(広告代理店関係者)

 そして昨年末の12月28日、ついにグロップの新CMが解禁となった。新たに起用されたのは、春馬さんの盟友・三浦翔平(32)だ。

「これには驚きましたね。春馬さんの後継としてプライベートでも親交の深かった三浦さんを使うというのは、企業側としてもなかなか勇気のいる決断です。2人の仲はファンでなくともいまや周知の事実ですし、春馬さんは自死ということもあり、ネガティブなイメージを引きずる可能性がありますから……。

 しかも、新CMは『グロップ ハードロック篇』と称され、三浦さんがダンサーの前でバンドのボーカルに扮してテーマソングを歌い上げるというものなのですが、演出面も含め、全体的に春馬さんのバージョンをそっくりそのまま踏襲したテイストなんです。出演を決めた三浦さんも含め、CM制作に関わった人たちの強い信念が感じられますね」(前同)

  1. 1
  2. 2