その点、志穂美は文字通り、男勝りの活躍を見せ、クエンティン・タランティーノなども魅了していた。彼女の引退後、2世3世の誕生を待望する映画ファンは多い。清野の台頭以前から、強い存在感を放っているのが武田梨奈だろう。なにしろ空手歴19年。黒帯(2段)の腕前である。

 2014年から放映されたセゾンカードのCMで、頭突きによる瓦割りを披露したことで、一気に知名度を上げた梨奈だが、すでに09年には映画『ハイキック・ガール!』でデビューを飾っている。なんでも、父が空手大会に出場し、負ける姿を目の当たりにし、「私が仇を取る!!」と決心を固め、道場に入門したという。まるで空手版女三四郎だ。

 最近でこそ、ドラマ『ワカコ酒』(テレビ東京系)の成功で演技の幅を広げ、もはやアクション離脱かと思わせながら、彼女はアクションへの意欲を枯らせていない。現にYouTubeではオリジナル動画も上げている。キレキレの身のこなしからは、活劇への使命感すら伝わってくる。食生活が俄然気になるところだが、17年8月11日放送の『沸騰ワード10』(日本テレビ系)で、シンプル極まりない焼肉愛を露にしていたのだった。

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