■本音を引き出す石橋貴明の話術
ほどんと寝ないでリングに上がっていると明かし、井上は「けっこう、いろんなこと考えちゃうので。たぶん、ほとんどのボクサーは寝不足で試合やってるんじゃないですか」とコメント。また、完璧な試合で勝っても、アドレナリンが出て眠れないため、「2日ぐらいは寝られないですね」と笑った。
そして、前回のファイトマネーが1億円だったことについて石橋が「実感あるんですか?」と質問。井上は「まだまだ全然、納得してないんで、1億円じゃ。まだ全然、いけるだろってあるんで」と語り、強い相手を倒してペイパービューを稼ぎ「やれるだけ行きたいですね」と、力強く訴えた。
これを見ていた視聴者は、ツイッター上で「チャンピオンに対する尊敬の気持ちがとてもよく伝わる貴さんの素晴らしい会話に開始5秒で胸が熱くなった」「貴さんはボクシングにそこまで詳しくないだろうからと、あまり期待してなかったけど、いい話がたくさん聞けた」など、石橋の会話術を称賛していた。
アメリカのボクシング専門誌『ザ・リング』に掲載された記事「2021年に実現してほしい11試合」で、井上の対戦相手としてフィリピン人のWBO世界バンタム級王者、ジョンリエル・カシメロ(30)が挙げられている。番組中でも井上は「生意気言っているやつがいるんですよ」と、自身に挑発を続けているカシメロの名前を挙げ、「本当、むかつくんですよ。やりたいですね」と対戦を希望していた。
ふだんの姿とは違って同番組ではじっくりと話を聞いている石橋だが、今回はより丁寧にインタビューしている印象があった。スポーツに関心の高い石橋だけに、井上と一緒に過ごす時間は貴重なものだったのだろう。