■深夜のTELでも駆けつける西野

 芸能プロ関係者は話す。

「中田と西野は外側の人間からは同じように見えるかもしれませんが、実はまったく違う。西野は新しいことを独自にやりながらも、吉本への恩義も強く感じているようなんです。

 たとえば、吉本の幹部が深夜に、“ちょっと人に挨拶する必要があるから来てほしい”と連絡しても、サッと駆けつけるそうです。とにかくフットワークが軽いといいますね。事務所の上層部に従順というわけではないのでしょうが、物事に柔軟に対応したり、芸人らしさもちゃんと残しているということでしょう」

 お金に関しても、西野はわりとさっぱりしており、ギャラの配分なども中田のように10:0といったことは言わないという。

「自由奔放に振る舞っているように見える西野ですが、吉本内部や先輩芸人、番組のスタッフを含めて彼のことを嫌いだと言う人はそれほどいない。また、西野は事務所の幹部からも可愛がられているといいます。

 だからこそ、今でも『アメトーーク!』(テレビ朝日系)など、地上波のバラエティ番組にも出られているのでしょう。そこが中田と西野の大きな違いで、現在の立ち位置も違ってきているのではないでしょうか。

 ただ、どちらが偉い、どちらの考え方が上だということではありません。周囲に対する対応、働き方は異なる両者ですが、これまでの“芸人像”をぶち壊し、創造的な仕事をどんどん生み出しているのは共通すること。パイオニアには強い逆風が吹くのは当たり前。これからも2人には、少々の批判は気にせず、人々をワクワクさせる活動をし続けてほしいですね」(前出の芸能プロ関係者)

 吉本を“去った”中田と“残った”西野。今後2人はどのような活動をしていくのか。注目だ。

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