■三浦さんは敵側の主役だった

「『銀魂』は原作自体もブッ飛んだSF時代劇なので、実写版でも橋本環奈(21)演じるヒロインが白目で鼻くそをほじったり、全裸の中村勘九郎(39)が前貼りもせずに竹刀で素振りをしてモザイクが揺れていたり、“アライグマ”と言いながらどう見ても『となりのトトロ』のネコバスが出てきて“それはダメだろ!?”と菅田将暉(27)演じる準主役がツッコミを入れたりと、もうキリがないほどギャグシーンが盛りだくさんの作品。しかし、三浦さんが演じたキャラクターは、ギャグ一切なしのシリアス一辺倒のキャラだったんです」(前出の映画ライター)

『銀魂』は随所に破天荒すぎるギャグを挟みつつも、本筋はシリアスで死人が出ることも珍しくなく、濃いキャラクターによる深い人間ドラマも人気の理由となっている。

『銀魂2』の場合、物語は真選組に焦点が当てられており、三浦さんの伊東鴨太郎、柳楽優弥(30)演じる土方十四郎、吉沢亮(26)演じる沖田総悟、そして中村演じる近藤勲らが、特に物語の中心にいた。

 登場人物の名前は新選組や幕末の人物にちなんでおり、三浦さん演じる伊東鴨太郎は新選組参謀・伊東甲子太郎と新選組筆頭局長・芹沢鴨がもとになっている。

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