■非常にシリアスなキャラだった

「伊東(三浦)は裏で攘夷派と繋がっており、局長である近藤を暗殺してクーデターを起こそうと画策しているほか、土方(柳楽)をお互い“殺してやりたい”と真正面から言い放つほど憎みあっており、冷酷な悪役として登場しました。しかし、非常に悲しいバックボーンや、最後の最後で土方ら真選組との繋がりに気づく流れなど名シーンが多く、原作人気の非常に高いキャラクターでした。儚さを感じさせる三浦さんの伊東は、本当に素晴らしかったですね……」(前出の映画ライター)

 メイキング映像では楽し気な笑顔を見せていた三浦さんだったが、劇中ではシリアスの極み。敵対関係にあった土方を演じる柳楽は、18年に『シネマカフェ』のインタビューで、

「春馬くんとは12歳ぐらいから、オーディションで一緒になる機会が多かった」「顔見知りでありつつ、あまり話す機会がなかったという微妙な関係性が、この作品の2人の距離感にピッタリでやりやすかった」

 としている。劇中では、狭い電車内で実に迫力ある殺陣を披露し、作品を大いに盛り上げていた。

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